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(2)対象となる傷病例

【事例】人工関節手術前の変形性股関節症|2級認定

【概要】:変形性股関節症にて2級に認定

・傷病名:両変形性股関節症
・結 果:障害基礎年金2級認定
・支給額:月約6.5万円
・性 別:女性

倒により右股関節に痛みを感じ始めたAさん。しばらくは痛みを我慢していたそうですが、痛みが強くなってきたため、近くの整形外科を受診。検査等の結果『右変形性股関節症』であることが判明しました。

医師からは「いずれは人工関節に」と言われ、心の準備が整えば手術可能な病院を紹介するとのことでした。しばらくは、処方された痛み止め服用しつつ、経過観察を続けました。

かし、日に日に痛みは強くなり、転倒から約1年半年を経過した頃より昼夜問わず痛みを伴うようになったそうです。また右足を庇うことで健側(健康な方)にも痛みを生じるようになり『両股関節変形症』と診断されました。

医師は「可能であれば早めに手術を」と助言されましたが、なかなか決心がつかず、またパートをしていたこともあり予定も合わず、手術は先延ばしになっていたようです。

のような状態を見た娘さんより『障害年金というものがある』と言われ、初めて制度を知ったとのこと。その後、娘さんがネットで検索し、当事務所にお電話がありました。Aさんは「初めて整形外科を受診したときご主人の扶養」であったため、障害等級2級以上に当てはまる必要があることが判明。

工関節は原則「3級」と決められていますが、状態によってはさらに上位等級に該当する可能性もあります。Aさんのお話を聞くと、痛みは非常に強いようで、生活にも支障が出ているとのこと。またパートについても痛みのため限界を感じており、翌月をもって退職予定。手術については、まだ決心がつかないそうで、未定とのお話でした。

の後、受給の可能性を見るため、一旦診断書を取り障害状態を確認することにしました。仕上がった診断書では、Aさんの申立てと一部相違があり、医師に確認したところ『診察にてAさんが伝えきれていないこと』があったそうです。

Aさんによると「つい大丈夫といった風なことを言ってしまう」とのこと。Aさん実際の様子・症状を伝えることで、後に、相違があった部分が訂正され、実態を反映した診断書が出来上がりました。

 

■申請結果と見解

下記のとおり、日常生活に多くの支障をきたしていたAさんですが、日常生活における障害の程度欄について当初の診断書では比較的軽度となっていました。

申請時の状態
症状終日激痛が伴う。夜間にも寝付けないほど痛みがあり。

階段の上り下りには支えが必要。

片足で立ち上がることは不可。

補助用具歩行時には杖を使用

よくよくお話を聞くと、病院での診察時は生活上のことはあまり伝えていなかったそうです。

そこで「生活状況」などをヒアリングして申立書を作成、医師にお渡ししたところ、実態を反映した診断書が仕上がり無事『2級』に認定されました。

 

■人工関節を挿入していないから受給できないという誤解

事例のポイント

よく「人工関節を挿入していない間は障害年金が貰えない」と誤解されていますが、必ずしも受給できないとは限りません

なぜこのように誤解されるかというと、一般的に変形性股関節症が進行すると人工関節置換術を行うため、人工関節を挿入していない間は症状が重篤でないと思い申請に至らないことが多いようです。

しかしながら、人工関節置換術の実施前であってもきちんと症状がわかれば十分に受給する可能性があります。

(※)詳しくは『 人工関節・人工骨頭の障害年金申請でよくある3つの誤解』をご覧ください。

 

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社会保険労務士 松岡由将

社会保険労務士 松岡由将

障害年金を専門としたコンサルタントを行っている。 誰もが無理と匙を投げた請求も数多く覆した実績を持つ。 ご相談者様に安心してもらえる手続きを心掛けている。 今は福祉、医療施設や特別支援学校の親御さんをに対して障害年金を広める活動も精力的に行っている。 相談件数:年間2000件超/請求実績:合計500件超
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