【概要】:発症は耳鳴りから、統合失調症
・傷病名: | 統合失調症(とうごうしっちょうしょう) | |
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・結 果: | 障害基礎年金2級認定 | |
・支給額: | 月約6.5万円 | |
・性 別: | 女性 |
Kさんが統合失調症を発症したのは、大学入学のために一人暮らしを開始した頃「耳鳴りのような症状」が出始めたのがきっかけでした。(今、思えばとのこと)誰もいないのに、音や声のようなものが聞こえ始めました。当初、慣れない環境による「疲れ」が原因と思い、病院へは受診しなかったそうです。
しかし、耳鳴りのような症状は一向に止まず、大学の友人に相談。『難聴の可能性があるのではないか』と言われ、友人の助言により自宅近くの耳鼻咽喉科を受診。聴力検査などを行うもいずれも「異常なし」。ひとまず様子を見ることにしたが、一向に改善しませんでした。
症状は徐々に悪化。悪口のような声が聞こえ始め、明らかな幻聴が現れていました。ただ当時は”幻聴”とは思わず、友人が悪口を言っていると思い込んでおり、大学へ行くことが出来なくなりました。以降、無断で欠席が続き、Kさんを心配した友人たちが自宅を訪ねたところ、ひどく怯えたKさんがいました。ご友人はKさんのご両親に連絡、その日のうちにかけつけたご両親とともに、その足で病院を受診することになりました。
どの科を受診すべきはわからず、受付窓口にて相談。怯えた様子からひとまず精神科を受診することに。診察では、医師の問いかけにも曖昧で返答が出来ないことも多々あり、当初は「うつ状態」ということで、治療を開始。うつ病に効果的な薬が処方されました。
投薬開始後、しばらくが経過しても症状は変わらず。その後、通院を重ねていく中で「統合失調症」と診断され、薬も変更されました。すると浮き沈みはあったものの、徐々に症状は落ち着き、その後はご実家にてご両親とともに生活、地元の病院に転医して治療に専念することになりました。
病院の医師より「20歳になったら障害年金の手続きをしてみるのはどうか?」と勧めがあり、ご両親が「障害年金制度」について調べていたところ、当事務所を見かけご相談に至りました。
20歳の誕生日を迎えてすぐに提出ができよう、20歳前より準備に取り掛かりました。主治医の迅速なご対応のお陰もあり、準備は大変スムーズに進みました。結果、無事に「2級」と認定、現在は治療にも専念出来ているとの事です。
■ポイント1:耳鼻咽喉科も初診になる
統合失調症を含むメンタル疾患では、発症間もなくは気づきにくいことが多々あります。そのため、精神科・心療内科を受診するのではなく、まずは「内科」を受診、その後「うつ病等の可能性に気づき精神科などへ」という方も多くいます。
このように精神科「以外」の病院を先に受診した場合、先に受診した病院が初診病院です。 事例でみるとKさんの主な症状が幻聴で「当初は耳鳴り」と考えていたこともあり、耳鼻咽喉科を受診しました。Kさんの場合、初診病院は「耳鼻咽喉科」が当てはまります。 |
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■ポイント2:病院には付き添いが〇
ご相談者様から「診察時に医師との意思疎通が上手く図れない」との声が多くあります。
とくに障害年金を検討している方は、「自宅内での様子」や「現在ある症状」などを詳しく伝える必要もあります。 もし意思疎通に心配がある際は、ご家族や身近な方が付き添い、一緒に医師の話を聞いたり、本人の情報を伝えたりすることも大切となります。 |
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■ポイント3:申請準備は20歳前からでもOK
障害年金は、20歳「以降」より受給が可能です。
「申請準備」を20歳「以前」から取り掛かり、二十歳の誕生日を迎えた後、すぐに提出できるように準備するとスムーズです。 注意点として「診断書」には有効期限があり、20歳の誕生日前後3ヵ月以内の状態が記載されている必要があります。 |
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■ポイント4:病名が変更されることもよくある
メンタル疾患の場合「当初」と「現在」の病名が変わることもよくあります。
そのため、申請書類内の病名がバラバラということも多くあります。 『大丈夫かな?』と心配になる方もいらっしゃいますが、障害年金の手続き上、問題ありませんのでご安心ください。 |
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もしご自身やご家族が、上記事例に当てはまる場合、障害年金を受給できる可能性があります。
わからないこと、相談したいことがあれば、お気軽にご連絡くださいね。
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