事例1

対象者の基本データ

病名 気管支喘息
年齢 23歳
性別 女性
障害の状態 ○呼吸困難、喘鳴、咳、痰
○在宅酸素療法を施行中
申請結果 申請した月の翌月から障害年金受給(3級認定)

気管支喘息の発病の経緯

発病の経緯

21歳の時に、ぜんそくと診断され、定期的に病院へ通い、気管支拡張の治療を受けていた。

経過は良好で特に大きな発作も見られなかった。

人事異動による、環境の変化のストレスなども重なり、頻繁に発作を起こすようになる。

病院へは通っていたが、咳、淡の症状は酷くなり、喘嗚や呼吸困難の状態が続いた。

安静時でも呼吸困難を起こすようになり、在宅酸素療法を開始する。

労働や日常生活に、相当の制限がある。

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事例2

対象者の基本データ

病名 筋ジストロフィー
年齢 23歳
性別 男性
障害の状態 ○筋力低下、物は持てない
○呼吸障害による人工呼吸器を使用し、ほぼ寝たきりの状態
申請結果 20歳から障害年金受給(1級認定)

筋ジストロフィーの発病の経緯

発病の経緯

8歳頃にうまく走れない、転倒が多くなる、階段の上り降りが困難などの状態が続いたため、病院を受診したところ、筋ジストロフィーと診断される。

その後、治療を続けたものの、筋力低下、筋委縮の症状は進行し、15歳で歩行困難となる。
また、除々に体幹や四肢近位筋に著しくなってき、18歳ごろには指先以外はほとんど動かなくなる。

20歳の時に人工呼吸器を使用し、ほぼ寝たきりの状態になる。

今後、よくなる見込みはない。

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事例3

対象者の基本データ

病名 緑内障
年齢 58歳
性別 女性
障害の状態 ○視力低下
○視野狭窄(5度以内)
○右目はほぼ視界がなく、左目の視界は半分以上欠損
○メガネ等による矯正は不能
申請結果 申請した月の翌月から障害年金受給(2級認定)

緑内障の発病の経緯

発病の経緯

5、6年程前に、視界が狭くなったり、部分的に見えなくなっていることに気付き病院を受診したところ、緑内障と診断される。

視力低下と視野狭窄がかなり進んでおり、矯正は不能。

労働はできない。また、一人での外出は困難。

日常生活においても家族の援助が必須。

また、今後はよくなる見込みはなく、悪化の可能性がある。

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事例4

対象者の基本データ

病名 両萎縮型黄斑変性
年齢 42歳
性別 女性
障害の状態 ○視力低下(両目共に0.01)
○両眼ともに視野の中心部が大きく欠損
○メガネ等による矯正は不能
申請結果 申請した月の翌月から障害年金受給(1級認定)

両萎縮型黄斑変性の発病の経緯

発病の経緯

21歳頃より視力の低下が始まった。

コンピューターを用いた仕事をしていた為、目の疲れと考え長らく眼科への受診は行わず、眼鏡屋で定期的に眼鏡の作り変えを行いながら凌いでいた。

27歳の時に、レーシック手術を希望し、眼科を受診した際に両萎縮型黄斑変性と診断された。

以後は、視力・視野欠損共に進行し、日常生活においても多くの援助が必要とする状態。

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事例5

対象者の基本データ

病名 左下肢 大腿骨骨頭壊死による人工股関節
年齢 45歳
性別 男性
障害の状態 ○人工股関節の挿入置換
○重い物は持てない
○長距離の歩行は不可
申請結果 手術月の翌月まで遡り障害年金受給(3級認定)

左下肢 大体骨骨頭壊死の発病の経緯

発病の経緯

4年程前に左股関節に痛みがあり、立てない状況となった為
病院を受診したところ、大腿骨骨頭壊死と判明した。

手術が必要との事だった為、初診から2か月後に手術を行い
その後、リハビリを経て職場に復帰した。

予後は不明の為、今後も定期健診が必要。

なお、発病以前に、ステロイドの使用などの相当因果関係となる事が
無かったため4年前の受診を初診日として確定し請求を行った。

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事例6

対象者の基本データ

病名 急性脊髄小脳炎による小脳失調症
年齢 39歳
性別 男性
障害の状態 平衡機能に著しい障害が残っており、かろうじて自立歩行は出来るが
常に転倒しやすい状態。
雨の日や、歩道の起伏でもよく転倒してしまう。
申請結果 20歳時点で認められ5年間の遡り障害年金受給(2級認定)

急性脊髄小脳炎による小脳失調症の経緯

発病の経緯

小学生の頃、急に頭痛・発熱・嘔吐の症状が現れ、すぐに病院を受診するも、一時は自立歩行が不能になり視野・構音障害が現れた。

その後、リハビリにより、かろうじて自立歩行は可能となったが、重い後遺障害がのこってしまった。

予後は不明の為、今後も定期健診が必要。

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