歌手のレディー・ガガさんが線維筋痛症である事を公表されようやく線維筋痛症という病気が知られるようになりました。

線維筋痛症は痛みを感じるメーターがMAXになってしまうという病気です。

はっきりした原因が分からず、特効薬が無いというのが特徴とされています。

発症の確率としては日本でも推定200万人の患者がいるとも言われていおり、決して珍しい病気ではありません。

厚生労働省が定める指定難病に該当しないため諦めている方も多いのですが、線維筋痛症も認定基準に該当すれば障害年金の対象となりますので詳しく説明していきます!

 

 

線維筋痛症とは?

線維筋痛症は、全身や体の部位に激しい痛みが繰り返し起きる病気で特に30~60代の女性によく見られます。

ひどい人になると、衣類の摩擦や、エアコンの風が激痛、といった様に何をしてもその痛みから日常生活動作(ADL)に大きな制限を受けてしまいます。
また、痛み以外にも頭痛、睡眠障害、疲労、乾燥、こわばり、うつ状態といった症状も多くの確率でみられる病気です。

認知度が低く理解不足のため、適切な医療を受けられず苦しみ続ける方が多く「詐病を使ってまで障害年金が欲しいの?」といったドクターハラスメントに合ったという話も聞いた事があります。

 

線維筋痛症の障害認定基準

線維筋痛症による障害年金の認定には以下のとおり肢体の障害認定基準に照らして審査が行われる事になります。

障害認定基準
1級 全身の激しい痛みが酷く、食事、排泄など日常生活動作のすべてにおいて介助が必要になっている
2級 激しい痛みが持続し、日常生活動作のほとんどが一人でできてもやや不自由な場合、又は一人でできるが非常に不自由な場合
3級  激しい痛みのため、労働に著しい制限を受けているような場合

 

重症度分類試案のステージ表

線維筋痛症は、「線維筋痛症の重症度分類試案(厚生労働省研究班)」により、症状によりステージⅠ(軽度)~ステージV(重度)の5段階に分類されています。

なお、その際には以下参考欄に重症度分類試案のステージ表のリンクよりダウンロードをして持参いただくとスムーズかと思います。

線維筋痛症の重症度分類試案
ステージⅠ 米国リワマチ学会診断基準の 18力所の圧痛点のう
ち 11力所以上で痛みがあるが、日常生活に重大な影響を及ぼさない。
ステージⅡ 手足の指など末端部iこ痛みが広がり、不眠、不安感、うつ状態が続く。日常生活が因灘。
ステージⅢ 激しい痛みが持続し、爪や髪への刺激、温度・湿度変化など軽微な刺激で激しい痛みが全身に広がる。自力での生活は困難。
ステージⅣ 痛みのため自力で体を動かせず、ほとんど寝たきりの状態に陥る。自分の体量による痛みで、長時間同じ姿勢で寝たり座ったりできない。
ステージⅤ 激しい全身の痛みとともに、膀胱や直腸の障害、口の渇き、目の乾燥、尿路感染など全身に症状が出る。普通の日常生活は不可能。

A子さん
どの位のステージであれば障害年金がもらえますか?

年子先生
必ずしもステージ〇=〇級とはならないのですが、目安としてはステージⅡ~Ⅲが3級、Ⅲ~Ⅳが2級、Ⅴが1級となります。

参考

線維筋痛症の重症度分類試案

 

線維筋痛症の診断書のポイント

線維筋痛症の診断書は、肢体の障害用(様式120号の3)を使用します。

年金事務所の担当者スキルによっては知らない場合も多く、異なる診断書を渡されるというケースがありますのでご注意ください。

必須記載事項について

線維筋痛症の場合、上記図のオレンジ色の欄は必ず記入する必要があります。

また診断書⑨欄に重症度分類試案のステージが記入されていないと返戻されてしまいますので必ず主治医に依頼を行ってください。

 

線維筋痛症の初診日について

障害年金の手続きにはまず初診日の特定が重要となります。

線維筋痛症のような難病による障害年金の申請の場合、初診日の特定が困難なケースがあります。

線維筋痛症と確定診断が出来る医師が少ないため、疼痛の原因がわからず、内科・整形外科・心療内科・リウマチ科・膠原病内科など転々としている事があるからです。

ここで注意ポイントとして初診日とは、その病気で初めて医療機関にかかった日を言います。
つまり、確定診断が出なかったとしても、初めての通院日が重要なのです!

「線維筋痛症と確定診断を受けた日が初診日」と案内されたエピソードを聞いたことがありますがコレは誤りです。

初診日から相当期間が経過していて初診日や医療機関の特定が難しい場合は専門家への相談をオススメします。

A子さん
そもそも何で初診日がそんなに大切なんですか?

年子先生
初診日は障害年金の算定の基準になるから重要と言われているんです。詳しくは「障害年金の初診日について詳しく解説します」を参考にしてください。

線維筋痛症による事例

病名 線維筋痛症
年齢 38歳
性別 女性
症状 全身疼痛(ステージⅣ)

これまでの経緯

27歳の頃より全身疼痛が発症したとの事でした。

発症当時から多くの病院へ行きましたが、当時はまだ線維筋痛症という病気の認知度が低く、どこの病院へ行っても「原因不明」や「異常なし」と診断されるばかりで絶望を繰り返したとの事です。

30歳の時に知人に勧められた病院で線維筋痛症と確定診断をうけた時には安堵でホッとしたとの事です。
現在まで薬物療法による治療を継続されていますが線維筋痛症による日常生活の制限が大きく自力ではほとんど何もできない状況でした。

・痛みは着衣や布団の圧力でも激痛を伴う程
・終日のほとんどをベッドで過ごしている
・通院は家族の助けと車椅子を使って何とか行っている
・痛みに伴う不眠

サポート内容と結果

ご本人様は痛みで会話もままならない状況だったためお母さまと連携して障害年金の準備を行う事になりました。

当初懸念した初診日の特定については、すんなりと進んだのですが診断書の取得の段階で問題が発生しました。

主治医が「線維筋痛症は障害年金の対象外だから」と頑なに診断書の記載を拒み続けているというのです。

このように主治医の勘違いで診断書が取得できず、障害年金をあきらめるケースは難病では珍しくないものです。

今回の事例ではご相談者様と何度も病院へ足を運び障害年金について根気強く説明を行ったところ最終的にはご理解をいただき診断書の記載を頂くことができました。

その結果、無事に障害厚生年金1級の認定を受けることができました!

よくある質問

当事務所に寄せられる線維筋痛症に関する、よくある質問をご紹介します。

Q.最初は肩こりと思い接骨院へ行きました。初診日は接骨院でしょうか?

障害年金でいう初診日とは、その病気で初めて医療機関に掛かった日をいいます。
ここでいう医療機関に接骨院は含まれませんのでご注意ください。

Q.認定日時点では線維筋痛症と確定診断を受けていなかったのですが遡って請求はできますか?

線維筋痛症などの、十分に解明されていない病気の場合、認定日の診断書に診断名が付かなかったり、記載内容が不十分となる事はよくあります。
同様のケースで、その病気の性質や症状・経過によって認定された事例もございますので諦めない事が重要です!

Q.線維筋痛症に理解のある医療機関はどのように探せばよいですか?

一部ですが一般社団法人日本線維筋痛症学会のHPにて医療機関マップが公表されています。コチラを参考にしてみるとよいと思います。

年子先生

Q.過去に自分で申請を行い不支給となりました。再チャレンジはできますか?

もちろん再チャレンジが可能です!
前回が何故不支給となった理由から考えさせていただきます!

Q.障害年金は一生もらえますか?

原則として障害年金は期限を区切られた有期認定となります。
有期認定は1~5年ごとに更新が必要となり、更新タイミングで診断書が届きます。
長年、線維筋痛症を患っており治る見込みがないケースであっても永久認定は難しいです。

Q.痛みで動けませんがサポートは可能ですか?

もちろんです!
病気の影響でサポートを受けることが困難な方のためにオンラインでのサポートを行っております。
その他、近くに専門の社労士がいないなどの場合につきましてもお気軽にお問合せください。

年子先生
詳しくは『オンラインサポート!』を参考にしてください。

障害年金の申請の流れ

障害年金を申請するには、多くの作業があります。
大きな流れとしては以下のとおりです。

年子先生
申請までの流れをさらに詳しく知りたい方は、こちらの『障害年金の申請までの流れ』をご覧ください!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
原因不明の難病という事でこれまで障害年金を受給していないという方が多くおられますが諦めないでください!
ただでさえ障害年金は制度が難しいのに、難病が関係する場合は飛躍的に難易度が上がってしまいます。
「もしかして自分も?」「不安だな、、」と感じたらまずは専門家への相談をオススメします。

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