人工弁で障害年金が貰えることをご存知でしょうか。

「仕事をしていてるから…」と思うかも知れませんが、そのような方も障害年金が受給できる可能性があります。

ここでは、人工弁の福祉制度や人工弁の障害年金メリット・デメリット・申請方法などを詳しく解説していきます。

1.病気で受けれる5つの福祉支援・制度

病気で受けれる福祉支援制度

【1】障がい者手帳

障がい者手帳とは、障害のある方が取得できる手帳でき、種類「精神・身体・療育」の3つがあります。

地方自治体ごとにより受けられる支援が少しずつ異なりますが、一番のメリットは医療費助成です。

指定病院の医療費が、手帳を持つことで「原則1割」で済みます。※自治体ごとに実施の有無や負担割合が異なります。

【2】自立支援(じりつしえん)医療

ある障害があり通院しているときの医療費や薬代の自己負担額が軽減されます。

自立支援医療は「精神通院医療・更生医療・育成医療」の主に3つに分類されます。

(※)すべての障害に自立支援医療が使えるわけではありません。

【3】高額療養費(こうがくりょうようひ)制度

医療費が高額になったときに使えるのが、高額療養費制度です。
この制度は、ひと月に支払った医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻されます。

【4】傷病手当金(しょうびょうてあてきん)

病気やケガで会社を休むことになったときに給与保障として支給されるのが、傷病手当金です。支
給される期間は”最大で1年6ヵ月間”、支給額は”年収の1月あたり平均額×2/3”です。

【5】障害年金(しょうがいねんきん)

障害年金は、病気やケガで働けない方を対象とした公的年金制度の1つです。
1~3級までの等級に該当すると、一定の金額が毎月支給されます。(振込は2月に1度)

今回はさいごの「障害年金」について、詳しくご案内いたします。

2.障害年金のメリット

まず障害年金には、5つの大きなメリットがあります。

障害年金 人工弁 メリット

では、それぞれ詳しくみていきましょう!

【1】毎月〇〇万円貰える

障害年金は、一時金ではなく「毎月」貰うことができます。支給されるのは2月に1回、2ヵ月分がまとめて支給されます。

金額は、多い方だと月15万円ほどです。

また最低保証というものがあり、最低でも約5万円がもらえます。

【2】急に支給が止まることは無い

障害年金の受給が決まると、原則として何年かに一度、診断書を提出します。これを「更新」といいます。

そして、更新の時期が来るまで、障害年金が止まることはありません

更新のタイミングは症状の重さなどにより人それぞれですが、「1~5年の間」と決められています。更新時に症状が軽くなっていない場合、引き続き障害年金の支給されます。

(※)永久認定という更新なしで引き続き障害年金が支給されるケースもあります。

【3】最長65歳まで貰える

障害年金には原則として「更新」がありますが、ずっと更新され続ける場合もあります。

更新され続けた場合「最長で65歳まで」障害年金を受給することができます。

65歳になると老齢(ろうれい)年金という、よく知られた年金制度が始まるため、途切れることなく年金が続くケースもあります。

なお、老齢(ろうれい)年金と障害年金は両方貰えるものではなく、金額などを比べて「得」となる方を選択することができます。

【4】非課税(ひかぜい)である

収入が多いと「税金が高くなる」といった不安があります。しかし、障害年金はここでいう「収入」に含まれません。障害年金を貰うと住民税が上がるということは無いので安心です。

【5】働いていても貰える場合がある

就労は、障害年金の審査で重要なポイントにはなりますが、就労だけで不支給になる訳ではありません。

  • 障害状態が固定

たとえば、人工弁や人工関節は外すことはありません。このように障害の状態が変わらない場合、条件を満たせば労働していても受給することができます。

  • 職場からの支援がある

就労をしていても、会社等からの支援があるケースは受給できる可能性があります。

3.障害年金のデメリット?”不安や誤解”

障害年金を貰うことでデメリットがあれば、知っておきたいですよね。

しかし意外と知られていないのですが、障害年金を貰うことによる「デメリットはほとんど無い」ということです。

よくある不安の声として、下記のようなものがあります。

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【1】まわりに障害年金を貰っていることは分かるの?

A. 基本的に、NOです。
よく障害年金に対する不安として「まわりや会社に貰っていることがわかるのでは…」というお声があります。

しかし障害年金を受け取っているかは、本人が回りに言わない限りわかりません。もちろん会社も同様です。

 

【2】老齢年金が減るの?

A.  NOです。
障害年金を貰ったからといって、将来受け取る老齢年金が減ることがありません。

2つの制度は別々のものですので、障害年金が影響を及ぼすことはありません。

【3】年末調整では障害年金を貰っていることを申告するの?

A.  NOです。

障害年金は非課税所得です。課税される収入に含めれないため、年末調整で会社に申告する必要はありません。

 

【4】障害年金を貰うと扶養から外れるの?

配偶者などがサラリーマン等で社会保険(厚生年金・健康保険)に加入しているときは、家族などを扶養(ふよう)に入れることができます。現在、扶養に入っているという方も多いかもしれません。もし扶養から外れると、自分で厚生年金・健康保険に加入しなければなりません。

一般的に「年収が130万円以上」になると扶養から外れます。

一方、障害年金を受給中の方は「180万円以上」になると扶養から外れます。

よって「障害年金+他の収入」がある場合は注意が必要ですが、基本的に障害年金だけで扶養から外れることはほとんどありません

4.人工弁の障害年金受給事例

詳しい事例内容を知りたい方は、ネコの画像をクリックしてね!

【1】憎帽弁不全症により人工弁

/傷病名:憎帽弁不全症(ぞうぼうべんふぜんしょう)

結 果:障害厚生年金3級認定

支給額:月約5万円

(メモ)

会社勤めのFさんは、ときどき息切れを自覚していました。ある年、職場の健診で心臓音の異常を指摘され、要精密検査となりました。その後、病院を受診し投薬治療を続けますが、数年後に人工弁置換術を施行。今は職場に復帰しています。

【2】大動脈弁輸拡張症により人工弁

事例2傷病名:大動脈弁輸拡張症(だいどうみゃくべんゆかくちょうしょう)

結 果:障害基礎年金2級認定

支給額:月約8.3万円(子の加算1.8万円を含む)

(メモ)

Mさんは数年前より息切れと動悸を自覚しており、何か異常があるのではと考え病院を受診しました。初診病院ではあまり納得いく結果が得られず、大学病院にて精密検査を行いました。大学病院では大動脈弁輸拡張症と診断を受け、約1年後に人工弁置換術を施行しました。今でも動悸や息切れ、疲れやすさがあり仕事は事務などあまり体力を使わない職場を選んで勤めています。

【3】マルファン症候群により人工弁

事例4傷病名:マルファン症候群

・結 果:障害基礎年金2級認定

・支給額:月約6.5万円

(メモ)

もともとお父さんがマルファン症候群だったという、Tさんが初めて病院を受診したのは中学生の頃です。遺伝的傾向のある疾患だったためご両親の勧めで受診しました。以降、定期的に受診を続け、成人頃には息切れなども自覚していました。その後かかりつけ医にて人工弁置換術を勧められ、紹介先の大学病院にて施行。現在は無理のない範囲で事務系のアルバイトをしながら過ごしています。

【4】マルファン症候群により人工弁

事例3・傷病名:マルファン症候群

・結 果:障害厚生年金3級認定

・支給額:月約5万円 +遡及により一括約300万円

(メモ)

Gさんは、マルファン症候群だったというご家族が人工弁置換術を実施したことをきっかけに病院を受診しました。当時、高校生でありとくに自覚症状も無かったのですが、遺伝的傾向のある疾患のため念のために受診したとのことです。その後は通院を続けず、社会人になり36歳頃の会社の健診にて要精密検査となり病院を受診。しばらく投薬等により治療を行い、数年後に人工弁置換術を施行。職場にも復帰して問題なく就労していたところ、障害年金制度の存在を知り申請、厚生年金期間中が初診日と認められ3級認定となりました。

5.障害年金は障害等級に該当すると貰える

等級は症状の重い順に1~3級となり、それぞれの等級を簡単に説明すると下記のようになります。

人工弁の障害等級
2級 人工弁を装着(そうちゃく)して6ヵ月以上経つが「体調が悪い」+「検査で異常あり」
3級 人工弁を装着(そうちゃく)した

(障害基礎年金には3級がありません。)

【1】人工弁の基本等級(3級)

人工弁をつけた場合の等級は、基本的に3級です。

人工弁3級

3級と認定されるには、初診日(はじめて病院を受診した日)に厚生年金に加入していることが条件となります。
(!)初診日に加入していた年金が、共済年金の場合もOKです。
注意点として、障害基礎(きそ)年金には3級がありません。

【2】人工弁で2級になる場合

人工弁をつけてもなお体調不良がある場合もありますが、そのようなときは「2級」に認定されることがあります。2級に認定されるためには、次の条件を全て満たすがあります。

人工弁装着から6ヵ月

一般区分表

検査異常所見

臨床所見

6.障害年金の請求方法!ザックリ確認

障害年金は自動的にもらえるものではなく、自分で請求する必要があります。

障害年金の申請は他の福祉制度に比べて、手間がかかり制度が複雑です。ここでは、請求の流れをザックリとご案内します。

もっと詳しく知りたい!という方は、下の画像をクリックしてくださいね。

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7.障害年金を申請したいときは?

ここまでご覧いただき「自分も障害年金が貰えるかも!?」と思った方は、ぜひ申請にチャレンジしてみてください。

でも自分でするには難しいなぁ・・・と思ったときは、サポートさせて頂きます。

当事務所では2つのサポートプランをご用意しております。それぞれご自身の状況にあったプランをお選びください。

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8.お問合わせ

もし悩んだときは、いつでもお気軽にご相談ください。

  • 人工弁を入れたけれど自分が障害年金を貰えるかわからない・・・
  • プランの内容がわからない、費用のことも詳しく知りたい

このような些細なことでもOKです!

    わくわく社会保険労務士法人では 無料相談 を行っております。
    お電話、メール以外でも「人と会ったり話したりするのが苦手・・・」という方はLINEでお問合せ下さい。
    「ご相談者様の心に寄り添った対応」を心掛けた当事務所のメンバーがご質問にお答えします。

    こんなお悩みをお持ちの方はお気軽にご連絡下さい!

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    「自分は障害年金を受給できる可能性があるのか・・・」
    「病気で働けないので経済的に不安・・・」
    「障害年金の手続き方法がわからない・・・」
    「申請の書類が多くて自分ではできない・・・」
    「別の社労士事務所に断られた・・・」
    「何をしたら良いのかわからない・・・」
    「自分で申請して不許可になった・・・」

    など

    その他、どんな些細なことでも結構ですのでお気軽にお問合せ下さい。

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