家から一歩外に出ると誰にも頼ることが出来ず、一人で困ったことはありませんか。
交通機関を利用したとき、買い物へいったとき、困難はさまざまな場面で立ちはだかります。
障害の種類や症状により、困難も多種多様です。
一見してわかることであれば、周囲から手助けしてもらえるかも知れません。
しかし、そのようなケースばかりではありません。
そのようなとき周りに支援を求める方法として「ヘルプカード」をいうものがあります。
ヘルプマークとは?
緊急連絡先や必要な支援内容などが記載された「ヘルプカード」は、障害のある方などが災害時や日常生活の中で困ったときに、周囲に自己の障害への理解や支援を求めるためのものです。
【東京都福祉保健局|ヘルプカード】
ヘルプカードを持っていることで自身が支援や理解を必要としていることを伝られます。
意思表示をすることで援助に繋がりやすくなるという効果があります。
ヘルプカードの活用場所は?
電車・バスの中で席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
障がいなどにより、状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。
【大阪府/ヘルプマークについて】
活用場所は上記の場所に限られず、自身が求めている支援の種類によって更に広がります。
日頃からヘルプカードを身に着けることで「何かあったときのお守り」としても使えます。
大切なのことは「周囲に求める支援を意思表示する」ということです。
ヘルプカードの対象者は?
ヘルプカードを持つための資格はとくにありません。
援助や配慮を必要としている方であればどなたでも保有することができます。
一見障害者とはわからないような方に特に有効とされています。
例えば、義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病の方などは、外見から障害の有無がわからず、周囲に理解を得られないことも多いため積極的に持つことをおススメします。
配布場所は?
ヘルプカードを導入している都道府県においては、各都道府県および市区町村役場です。
配布の有無やヘルプカードをどのように作成するかは、各都道府県市区町村によって取扱いが異なります。
基本的に郵送での配布は行われていないため、窓口で受け取る必要があります。
また、お住まいの地域ではヘルプカードが導入されていない場合もありますので、まずは電話で問い合わせしてみるのが良いかと思います。
ヘルプカードを作ろう!
ヘルプマークは案内用図記号(JIS)に登録されています。
全国統一の意味を持つことから、ヘルプマークを用いてオリジナルのカードを作成することもできます。
【画像提供|厚生労働省】
ヘルプマークのダウンロード
ヘルプカードは各都道府県等の窓口で配布されている他、インターネットからダウンロードして入手することもできます。
「全国ヘルプマーク普及ネットワーク」は、ヘルプマークおよびヘルプカードの普及に尽力されているサイトです。
当該サイトでは、ヘルプカードを無料でダウンロードすることができます。
⇒【全国ヘルプマーク普及ネットワーク】
ヘルプマーク普及のためのカンパ
「全国ヘルプマーク普及ネットワーク」は、皆さまのカンパにより「周知ポスター・チラシ、ヘルプカード作成・郵送・サイト運営」を行っています。
ヘルプマークが必要としているより多く方々に届くよう、ご支援、ご協力をお願いいたします。